PTA新聞作成10年、節目の快挙

入賞の知らせは、学校からの連絡でした。
すっかり諦めモードだったので、何の賞だったのか名称を聞いてもピンとこなくて、思わず何位か過去のデータを調べました。
そしたら、2位じゃありませんか!
驚くとか、感動とか、今までの苦労とか、頭の中がお祭り状態になりもう大変。
PTA新聞作成で今年10周年の節目に、超ビッグなご褒美になりました!
知らない人にはわからない入賞の価値

これまで入賞した報告を、PTA新聞に掲載したのは過去全国3位に入賞したときの一度だけ。
町の広報紙に掲載していただいたのは、県コンクールで小・中学校のW受賞をしたとき、後にも先にも一度のみです。
うーん、私もですがPTAに関わっていないとコンクールの存在すら知らなかったと思います。
毎年、決まった時期にコンクールの募集案内があり、その手紙は各専門委員会の引き出しの中に眠ったまま。
引き出しの存在のおかげで募集案内に気付き、そこから挑戦が始まりました。
県コンクールへの出品に学校の理解が得られず、記事の内容に対する先生からのお説教と、入賞しても「こんなもの取っても誰も知らん」という、個人からの心ない言葉。
それでも諦めなかったのは、「絶対にPTA新聞を変えてみせる!」一大決心があったからです。
日P 全国小・中学校広報紙コンクール入賞の高き壁
一度、町の広報紙に取り上げていただいたときに触れたことがあったのですが、どんな審査を経ているのかご存じない方がほとんどだと思います。
県コンクールと全国コンクールを合わせて5次審査まであります。
毎年、小学校の部は全国の代表2,500点以上の中から上位20校に残らなければ、大きな賞状を手にすることができません。
都道府県の全国代表枠は1校ではなく、各都道府県のコンクールで審査され小学校の部で6校、中学校の部で4校選出・推薦されています。(2025年現在の情報です)
コンクールは、前年度で発行した新聞すべてが審査の対象です。
1学期に一度発行しているのであれば、1年分=3部 が審査の対象になります。
PTA広報紙コンクールへの参加条件の1つとして、「年1回以上発行されたもの」があります。
選出された学校数を考えると、全国規模で途方もない部数から上位20校が審査に残るのは至難の業、私が見てきた過去9年のコンクールでは小学校の部が2,500点(ちなみに令和6年度は2,800点)を下回った記憶がないので、どれだけ全国のハードルが高いかお分かりいただけるのではないかと。
PTA広報紙に流行の紙面?
審査員のみなさんも、毎年、役員と同じで入れ替わり制ですから、その年で入賞するPTA新聞の色が変わるわけです。
数年前、スポーツ新聞によくある見出しが特徴の新聞の上位入賞がとくに目立った年がありました。
その年に発行された優秀作品集を見て、口あんぐりだったのを覚えています。
最近ではどの学校も使っている手法ですが、写真を切り抜いて自由にレイアウトしている紙面が、ここ数年で増えました。
画像を自在に切り取れて、加工できる無料アプリが普及し手軽に使えるようになった影響が大きいでしょう。
小学校の紙面と、中学校の紙面でも指向が違います。
個人的な見解ですが、イラストはもちろん、フレームの使い方やフォントまで変わります。
何が審査員に刺さるのか?
保護者視点、新聞社のみなさんのプロ視点でも審査の方向性は違うと思います。
紙面を読んでもらうのに工夫は必要だと常々思いながら作成していますが、流行を追うだけでは読んでもらえないのも事実です。
コンクールは分身を送り出す気分

見出しそのままですね。
自分の一部を送り出している気分になります。
送付するには冊数があるので、毎年、郵便局で重さを量っていただきます。(コート紙はけっこう重さがある)
1年間で発行したPTA新聞を改めて見返すと、たくさんの思いが詰まっているのに気づきます。
先生方が強く伝えたいこと、地域のみなさんや保護者の思い。
インタビュー取材させていただいたときの印象に残ったコメント。
レイアウトで悩んで、家族に読んでもらって何度も変更したこと。
毎度「もう限界~!」と言いながら、仕上げている自分。
印刷上がりでうまくいったときの満足感と達成感。
コンクールへ送付するときは、「審査員のみなさんへ伝わりますように!」とこっそり願掛けして送り出しています。
コンクールの結果待ちは受験生の合格発表と同じ気持ち?!

例年3月から4月にかけて気分は受験生、合格発表を待つ学生さんと同じ気持ちです。
県コンクールでは何かしら入賞しているのが当たり前な雰囲気になっているらしく、比例して周囲の期待が大きくなります。
”今年は厳しいだろうな”と思いながらも、必死になっている自分が居ます。
分身(新聞)を送り出してから結果がわかるまでの期間は、落ち着きがなくなります。
学生時代も確かに不安になったことはあったけど、ここまでだったかな?と。
毎年、プレッシャーもあるんですが、いつまで記録を伸ばすことができるのか挑戦する気持ちのほうが大きいかもしれません。
受験生の合格発表を待つ気持ちを忘れないのはいいことだ(?)と思うようにして、今日も懲りずに記事になりそうな話題を探しています。
感謝の気持ちを忘れずに
昨年に続き、今年も入賞できたのは先生方や役員さんのご理解やご協力があったおかげです。
これまでの慣例を覆すスタイルの新聞は、すんなり受け入れてもらえたわけではなく、何度も話し合って理解を求めてきました。
PTA新聞が現在の形になったのは、何を伝えたいか相互理解ができた証でもあるのです。
取材に協力してくださるみなさまへの感謝の気持ちを忘れずに、今後も活動を続けていこうと思います。

