基本的にカメの更新ですが、不定期でPTA新聞に関する経験談を掲載中。
普段は文章を扱う仕事をしながら、学校のPTA新聞を作成しています。
県大会では5年連続の入賞、2022年は全国大会で5年ぶり2度目の上位入賞しました。
県や全国のPTA紙コンクールの入賞経験から、書き綴っています。
写真の役割を考えよう!
PTA新聞といえば、子どもたちの写真。
そのまま印刷データとして貼り付けていませんか?
SNSにアップするときの写真にはみなさん手を加えますよね?少しでもよく見せるために。
あるいは、個人情報がわからないように加工するときもあると思います。
写真は文章に勝る情報をもっています!厳選しましょう、絞りましょう。
ポイント2つ。
トリミングをしよう
どれがメインか決めよう
トリミングをしよう
撮影してきた写真は、必ずトリミングを行います。
基準は見た目で落ち着くサイズ感です。
写真の世界では黄金比のようなものがありますが、写真に詳しくなくても大丈夫。(実際に管理人も写真が趣味ですが大雑把にしか把握していません)
見た目で”このサイズが落ち着く”あるいは学校から指定があれば、そのサイズで切り取ります。
もうちょっとどっちかに寄ってくれたら……と思ううちは、調整してみましょう。
どれがメインか決めよう
どの写真が一番伝わるか厳選します。
「写真でページをいっぱいにしよう(そうすれば文章で埋める必要がなくなる)」
どれも間違っているとは思いません。
管理人もかつては”写真で伝えたい”とページいっぱいに詰め込む派でした。
いつもお世話になっている新聞記者さんに言われたんです。
「載せたいのはわかるけど、どれがメイン?」
管理人の心の中では”全部!(よくばり)”と叫んでいましたが、本当に見てほしい写真はどれなのか指摘されてハッとし、考えました。
このお話以降、写真を厳選するようになりました。
管理人自身、老眼の一歩手前で虫眼鏡で見ないと誰かわからない写真は載せないと決めたのです。
変な決め方でしょうか?実際、虫眼鏡が必要な写真って何をしているのか関係者が見ないと判別できません。
(すみません、管理人は見てもわからない小さな写真は文章もいっしょに読まずに飛ばします)
PTA新聞は地域のみなさまもご覧になるもの、パッと見て何かわからない写真は基本見ないと思います。
撮る枚数は下手なので相変わらず100カットを超えることが多いのですが本当に見てほしい写真だけ、厳選して並べるようになったのです。
PTA新聞の紙面上で写真の役割は?
写真は文章では伝えきれない情報を補うものです。
そもそも何のためにPTA新聞の紙面上に写真を載せるのでしょうか。
子どもたちの思い出になる?顔出しNGの子がいるのに、顔がわからないくらい小さなサイズで載せてほしいと言われたときは、さすがにお断りしました。
一方で先生方を含めて、PTA新聞=子どもたちの活動記録だと言われる方もたくさんおられました。
はじめに管理人がお伝えしている「新聞の住み分け」では、子どもたちの活動を伝えるのは学校の役割だと考えています。
いまだにコンクールでは、子どもたちの表情を捉えたものが上位に目立ちます。
間違ってはいませんが(実際に入賞しているわけだし)子どもたちの学校生活につながる保護者や先生方の頑張り、活動内容を伝えるものではないでしょうか。
管理人が取り上げる写真は比率でいうと半々くらい。
これまで作成してきた新聞で、子どもたちの写真が紙面を占めることはあまりありませんでした。
個人情報の取り扱いが厳しくなっている昨今、表紙に子どもたちの写真を使うのはとても勇気がいるし気を遣います。
PTA新聞に載せる写真は撮る前から準備
いつも管理人が写真を載せるときに心がけていることを挙げてみます。
写真を見て何をしているのか伝わるものを探す
撮るときに紙面でどう載せるか決めておく
え?撮る前から決めてるの?!と思われるかもしれませんが、紙面のページ組や構成を大雑把に決めてから撮影に臨んでいます。
写真を見て何をしているのか伝わるものを選ぶ
事情を知らない第三者が見ても理解できる内容を探すのがコツです。
学校の関係者は学校行事のことを把握している人が多いので、たとえ小さな写真でも何となく学校行事だと推測できます。
しかし、部外者ではどうでしょう?
学校行事を知らない10人が見て、8人までの人が内容をわかってくれたらラッキーですね!
写真にキャプションを添えると内容は伝わると思います。
だからといって、広角で人が集まっている写真を複数並べてもみんな同じ写真に見えてしまいますのでご注意を。
過去の例からお話すると、活動内容を紹介する記事で、すべてが広角、子どもたちが集まって何かをしている写真が複数載っているものを見たことがあります。
キャプションがあったから区別できたものの、トリミングや色調整されていない写真は残念ながら内容まで伝わることが少ないです。
写真を撮るテクニックの問題ともいえそうですが、お子さんの頑張る姿を撮ろうとしたときに、保護者のみなさまはどう撮りますか?それと同じです。
お子さんだとわかるサイズ感、距離で撮影しませんか?
事情を知らない第三者が見ても理解できる内容を探すのが、ダイナミックな動きのある記事を生むことにもつながります。
撮るときに紙面でどう載せるか決めておく
紙面で写真をどう使うかを決めておくと、撮影のとき悩まずに済みます。
管理人が作成する新聞は、基本A4サイズ(A3見開き、2つ折り)縦書きの右開きです。
何を載せるのか、年度のはじめに大まかなテーマと計画を立ててしまうのですが、全体の構成を考えたときに、A4で終わるのか、A3で企画ものにするかで写真のサイズや位置が変わります。
文章を少なく、写真だけで伝える記事ではメインになってきますし写真のポジションを決めておくとラクです。
A4だと左右のどちらにもってくるか、そのときのページの組み方により写真の撮り方が変わります。
両開きと片面ページ、最初に決めるとどんな写真を撮ればよいか見えてきます。
レイアウトがわからないときは、無料のテンプレートを活用してみてくださいね。
(powerpointの無料テンプレートがありましたので参考になるかも)
まとめ
写真はそのときに起こった出来事、言葉だけでは伝わりにくい部分を伝えてくれるものです。
写真をPTA新聞に載せるときは、
・トリミング・色調整をしよう
・どれがメインか決めよう
撮影に入る前に、
・何をしているのか伝わる内容を探そう
・紙面でどう載せるかを決めておこう
簡単ではありますが、管理人がいつも心がけている内容をお伝えしました。
たくさん載せたい写真から、”これだけは!”と思うものを厳選して、楽しくPTA新聞を作成しましょう!